特に大好きだったって訳ではないのだけど。
ここ数日ネットのニュースではこの話題ばかり。
勿論ワイドショーも同じでしょうね。
死因はまだ特定できないとの事。
自殺の可能性ありと言う事で色々な記事が週刊誌さながらにニュース記事としても上がってきている。
私は自殺には絶対反対論者なのだけど、彼女がもし自殺だったのだとしても責めないであげて欲しいと心から思う。
自殺は決して美化できるものではない。
おそらくまだ健在だろうご両親の嘆きは相当激しい事と思う。
両親でなくとも近しい人達には、もしそれが自殺だった場合には「何故頼ってくれなかった」と思うもの。
誰でもいつかは死ぬのだけど、でも死んだらそれでお終いではない。
死んだ後の処理がどれだけ大変か・・・
葬式やお墓の費用や手続き・葬式他の法要費用や手間・死亡に関する役所での手続き・身の回り品の処分。
言葉で書くと簡単だけど、例えば死亡届に関しても役所に行って「ハイお終い」という訳には行かない。
当然居住地の役所に死亡届を出すのだけど、それ以外にも彼女の歴代の本籍地全てで手続きを行わなければならない。
基本的には各本籍地の役所まで出向かなければならない。
そして例え1万であろうとも、彼女の通帳のお金を引き出すためには、全ての本籍地から戸籍抹消された謄本を揃え、更に彼女の遺産相続人全員の署名・実印による捺印と印鑑証明を添える必要がある。
不動産の権利も、自動車の権利も、預貯金も、生命保険も、ともかくありとあらゆるものに多くの書類が必要となり、相続人全員の署名・捺印が必要になるの。
本人で無ければ分からない口座だってあるから、全ての銀行に口座が無いか確認したりとか・・・
そりゃもう大変なのよ。
彼女の場合独身だったからまだいいけど、これが結婚・離婚を繰り返した女性だったらとんでもないのよ。
例えば、生まれた時にはまだ祖父が健在で、祖父が筆頭の戸籍だったとする。
その後祖父が無くなり祖母が筆頭の戸籍になったとする。
そして祖母も無くなり父が筆頭の戸籍になったとする。
既にこの時点で3種の戸籍を持っている事になるの。
その後父母が離婚して母に連れられ、母の父親が筆頭の戸籍に入ったとする。
そして自分が結婚し夫の戸籍に入ったとする。
マイホームを購入して本籍をマイホームに移動したとする。
その後離婚し、自分の両親の戸籍に戻ったとする。
この時点で6つの戸籍が存在するの。
ソレラの戸籍全てで手続きを行う必要があるの。
そしてソレラの戸籍の写し全てが、様々な手続きでいちいち必要になるの。
場合によっては、ソレラの手続きだけで半年も掛かる事もあるの。
そんな事務もこなしながら、通夜・葬儀・香典の集計とお返しの手配・初七日・四十九日・納骨・初盆・一周忌・・・と、1年の間にも様々な法要や作業が必要なの。
そういうのを全て残された人達でしなければならないの。
だから自殺には絶対反対なのだけど・・・
でもね、彼女の心が折れてしまったとしたら、その気持ちが分からなくも無い。
頑張って輝いた人だけど、世間から認められた人だけど、だからこそ誰にも言えない心の闇は奥深かったのだろうと思う。
女30台半ば・・・と言えば、きっと誰でも自分の人生について考える。
未婚の女性は「出産できる限界」を嫌でも突きつけられて、結婚・仕事の狭間で苦しむ。
男性は殆ど考える必要が無いことだけど、女性の場合は結婚=出産という構図が自動的に出来上がっている風潮があり、自分自身が出産を望んでいなかったとしても相手から望まれる・相手の親族から強く言われるというのはありがちな事。
そんな中で初出産の限界に近づきつつある女性は、相手が居なくともただソレだけに焦らされる気持ちって強いのよ。
その上相手も居なかったら尚更・・・
たまたまそんな時期にさしかかった事もあり、事務所の経費を何千万も横領されて人間不信に陥ったり、資金的に苦しくなったり、それらを全て自分が何とかしなければ・・・と追い込まれたり。
やはり資金的な苦しさっていうのは、本当に辛いものなのよ。
自分が何とかしなければ・・・っていうプレッシャーもスゴイのよ。
私はずっと自分が子供たちを育ててきたから、そのプレッシャーの大きさは嫌ってほど分かるの。
母で有りながら、母より父である立場を優先しなければならないの。
だって今でも男女の給与格差は当然のようにあるのよ。
そんな中普通の収入を求めれば、昼と夜と働かなければならないのよ。
そうなると子供たちと過ごす時間なんて殆ど無いのよ。
それでも子供が進級するたびにあがって行く教育費。
でも自分で何とかするしかないのよ。
そのプレッシャーは本当に大きいの。
彼女の場合は子供ではなかったけど、他の社員の給与であるとか、会社の維持費であるとか、それらを自分が背負っている・・・って本当に重かったと思う。
守らなければならない物があるから死なない事と、守らなければならないものの重さに潰されることって、本当に紙一重のように思う。
死にたいと思った事は無いけれど「居なくなりたい」と思った事は何度もある。
子供を捨てたいと思った事は一度も無いけれど、普通のお母さんのように接する時間が全く無いこと・・・ただその時を生きるお金を稼ぐ事しか出来ない事に対する罪悪感は大きかった。
離婚しなければ良かったと思った事は一度も無いけど、あんな男と結婚しなければと思った事は何度でもある。
でも結婚したからこの子達が居るって気持ちもあり、自分の気持ちの持って行き場は無かった。
何にしても全て自分が悪いとしか思えず、ともかく子供たちを生きさせなければって最低限の事しか出来なかった。
飯島愛さんはどうやらうつ病も患っていたようで・・・
自殺は本当にいけない事なのだけど、きっと彼女だって分かっていたはず。
病死と言うのも余りに寂しすぎる最期だけど、でももし自殺だったのだとしても・・・
どちらにしても悲しい出来事でした。
あなたの事を特に大好きという訳ではなかったけど、でも好きでした。
ご冥福お祈りします。
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